ご神宝

富岡八幡宮に伝わる御神宝をご紹介いたします。

八幡神像(画像)

桃山時代 (横浜市指定文化財)

白地の瑞雲文の束帯を着け、左手には弓・右手には矢を持ち、太刀を帯びて石畳に立つ若々しい八幡神である。裏箔・裏彩色を施した華麗な描法で、唇や耳など桃山時代の武将像に近似している。装飾性にあふれている点に時代の趣向が感じられ、全国的にも当代における肖像画の秀作の一つに数えられる。

御神像(木彫)

室町後期

 

本殿解体修理の際、内陣の天井裏より発見された六体の木造の内の一体。


円筒形の冠を被り、袍をつけた像で類似の三体の像と一組の像で、本殿造営の棟札にある天正十四年の頃のものと思われる。


この他作風の異なる三体の像も一緒に発見されているが、作風も年代も一定しない様だ。

富岡八幡縁起

江戸前期

寛永2年(1625年)地頭・豊嶋明重が、武運長久・子孫繁栄を祈願して大崎千鈴に書かせて奉納した物で、建久2年(1191年)源頼朝による勧請依頼の由緒が記されている。


この年は 豊嶋明重によって社殿が造営された年でもある 

木彫高麗犬

桃山時代

富岡八幡宮には現在二対の木彫の狛犬が遺されており、一対は一木造、一対は寄木造である。これはその内の一対、寄木造で漆塗りの彩色、力のこもった全体形や狛犬の表情などに精彩があり、なかなかの優作となっている。

梵鐘

江戸時代前期(横浜市指定文化財)

青銅鋳造。笠形がこんもりと盛り上がり、龍頭が偏平である点が中世的で、鐘座の中心が高く、口辺の駒ノ爪の高と出が顕著である点江戸時代的である。近世初頭の作と思われる。


明暦2年(1656)領主、八木但馬守が武運長久子孫繁栄を祈願して、家老、代官、名主と連名で奉納したことが刻字されている。

神事面 鼻高

鎌倉時代後半

 

富岡八幡宮では鎌倉時代より(湯立神楽)が継承されており、これに用いられる古い面が遺っている。


剣舞に用いられる鼻高(天狗)やもどき、女面の他鳥兜(とりかぶと)や法被などの装束類、手鐘などの楽器も遺されている。

湯立て神楽釜(唐金)

江戸時代

 

湯立神楽)に用いられる釜で、嘉永三年(1850)江戸の商人連より奉納の唐金の見事な釜で、富岡屋など富岡出身と思われる奉納者名が見られる。

社叢林

(横浜市指定天然記念物)


かつての海岸に面し、独立丘を呈する。社殿の北東の斜面にはシダ植物や18mにも及ぶスダジイ林が発達している。亜高木層にはモチノキ・ヒメユズリハ・ヤブツバキなどが生息し、林床にはホソバカナワラビが生息しており カンアオイなどの珍しい植物も見られる。


周囲が埋め立てられ、今では「鎮守の森」が団地のオアシスとなっている

絵馬(71cmx105.5cm)

江戸後期

著名な工芸家(自得齋)の作で、欅(けやき)の一枚板の白木の背景を錫箔などでふせ、蒔絵の技法で画かれた全国的に見ても珍しい、貴重な作品である。


裏面に文化七年(1811年)初夏上旬の奉納銘がある。